腰痛の85%は原因不明——それは「原因がない」ではなく「重い病気ではない」という意味です|枚方 大黒整骨院
「腰痛の85%は原因不明」と聞いて、だから治らないんだと受け取っていませんか——枚方市の方へ。この数字のもとの言葉は『非特異的腰痛』=特定の病名に振り分けられない腰痛、という分類の呼び名で、原因が存在しないという意味ではありません。むしろ重い病気ではない側の数字です。検査の道具が変わると85%が22%まで動いた研究まで、臨床23年の柔道整復師が解説します。
🟢 この記事のやさしい結論(30秒でわかる)
- 「腰痛の85%は原因不明」のもとの言葉は「非特異的腰痛」=特定の病名に振り分けられない腰痛、という分類の呼び名です。
- 「原因が存在しない」という意味ではありません。「永久にわからない」という意味でもありません。
- むしろこれは「原因がない」側の数字ではなく、「重い病気ではない」側の数字です。
- **診る側の道具が変わると、この数字は動きます。**ブロック注射まで使って診た日本の研究では、非特異的は22%まで下がりました。
- ただし**重篤な病変は0.9%=ゼロではありません。**危険なサインがあるときは、施術より先に医療機関へ。
「検査では、はっきりした原因は見つかりませんでした」
「腰痛の85%は原因不明ですから」
そう言われて帰ってきた——という方が、枚方の当院にも来られます。
そして、ほとんどの方がこう受け取っています。
「原因がわからない。だから、治らない」
でも、それは言葉の受け取られ方の問題です。
私はこの数字を否定しません。ただ、この数字が何を測っていて、何を測っていないのかを取り違えると、受け取るものが正反対になってしまいます。
「原因不明」は、訳し方でこぼれ落ちています
もとの言葉は non-specific low back pain。日本語の正式な訳は「非特異的腰痛」です。
意味は、特定の(名前のついた)病気に振り分けられない腰痛、ということ。
つまりこれは、分類の話です。
- 「原因が存在しない」という意味ではありません
- 「原因が永久にわからない」という意味でもありません
- 「いまの標準的な検査で、特定の病名に振り分けられなかった」という意味です
国際的な総説も、言い方は慎重です。「ほぼすべての腰痛で特定の原因を同定することはできない」としつつ、「はっきりした病理がわかるのはごく一部(背骨の骨折・悪性腫瘍・感染など)」とも書いています。
読み替えると、こうなります。
この数字は「原因がない」側の数字ではなく、「重い病気ではない」側の数字です。
残りの15%に入っているのは、こういうものです
では「特定の病名がつく側」には、何が入っているのでしょうか。
急性の腰痛で受診した1,172名を追跡した研究では、**重篤な脊椎の病変は0.9%(11例)**でした。内訳は背骨の骨折が8例、炎症性の関節炎が2例、馬尾症候群が1例です。
つまり「85%は原因不明」という数字が本当に言っているのは、こういうことです。
腰痛の大半は、検査で名前のつくような重い病気ではないことがわかっています。
同じ研究を指しているのに、受け取られ方が正反対になります。私が院でお伝えしているのは、いつもこちらの言い方です。
⚠️ ただし0.9%は**ゼロではありません。**この記事を「だから検査は要らない」という話に使わないでください。危険なサインは、この記事の最後にまとめています。
その85%は、診る人が変わると小さくなります
ここが、いちばんお伝えしたいところです。
日本で行われた研究があります。腰痛で専門の外来を受診した320名に、問診票・画像・神経学的な診察に加えて、局所麻酔のブロック注射まで使って診断を詰めていったものです。
結果はこうなりました。
| 分類 | 割合 |
|---|---|
| 非特異的(名前がつかなかった) | 約2割 |
| 重い脊椎の病気の群 | 約2割 |
| 診断はつくが、重い病気ではない群 | 約6割 |
この「約6割」の中身が、筋膜性の腰痛・椎間関節の腰痛・椎間板の腰痛・仙腸関節の腰痛です。
同じ患者さんでも、問診と画像だけで診れば「非特異的」に分類され、道具を足せば名前がつく。
つまり85%とは、あなたの体の性質を測った数字ではなく、その時代・その現場の「診断の解像度」を測った数字でもあるのです。
⚠️ 正直に補足します。ブロック注射による診断も万能ではなく、1回だけの結果は判定を誤ることがあると指摘されています。この研究の数字を額面どおり絶対視するのは公平ではありません。それでも「道具が変われば数字が動く」という事実は動きません。
(一次資料の整理は、当院の治療家向けノート「腰痛の85%は原因不明」は本当かに置いています)
世間の常識 vs 当院の考え方
| 世間の常識 | 当院の考え方 |
|---|---|
| 原因不明=原因がない | 名前がついていないだけ。分類の話であって、存在の話ではない |
| 原因不明=だから治らない | むしろ「重い病気ではない」側の数字 |
| 85%は体の性質を表す数字 | 診る側の道具の解像度を表す数字でもある |
| 名前がつかないなら打つ手がない | 名前ではなく、動きの中で動いていないところを見る |
※これは当院の臨床経験にもとづく考え方(私見)です。
当院が見ているのは、名前ではありません
当院が施術で見ているのは、関節のわずかなズレと、ファシア(筋膜)の硬結です。
この2つには共通点があります。どちらも画像に写らないし、血液検査にも出ません。
ということは、当院が日々触れているものは、定義上ほとんど全部「非特異的腰痛」の85%のなかに入っています。
85%とは、私にとって「原因がない人の集まり」ではなく、いまの標準的な検査が、まだ名前をつけられていない領域の呼び名にすぎません。
先ほどの研究で、筋膜性の腰痛が独立した分類として認められていたことは、私の側から見ると意味が大きいことです。名前がつかないとされてきた領域に、名前がつきはじめています。
当院の施術は関節ファシア整体です。揉まない・ボキボキしない・電気や温熱に頼らない方法で、背骨や骨盤のわずかなズレを整え、触診で見つけた硬結=「引っかかり」をファシアリリースで緩めます。
関節を整える施術に痛みはほとんどありませんが、硬結を緩める工程は痛みを伴うことが多いです。効果の感じ方には個人差があります。
なお、**原因を特定できます、とはお約束しません。**診断は医師の役割で、当院が行うのは施術のための見立てです。
今日からできるのは「やらない努力」
「原因不明」と言われた方がいちばん失いやすいのは、体の使い方を変える動機です。わからないと言われたら、何をしても無駄だと思ってしまいます。
やらないこと——痛む場所を揉み込まない。「原因不明 腰痛」で検索し続けない。「悪化させないように」と動かない時間を増やさない。
そのうえで、まず何も考えずにリラックスして自然に歩くことをおすすめしています。力が抜けて、ゆっくり、小股になる——それは頑張ってつくる形ではなく、リラックスした結果として現れます。
先に医療機関へ——受診のサイン
次のサインがあるときは、様子を見ずに医療機関を受診してください。
- 排尿・排便の異常が新しく出てきた
- おしり・内もも・会陰部の感覚が鈍い
- 脚に力が入らない、足首が上がらない、それが進んでいる
- 発熱をともなう、原因のわからない体重減少、がんの既往がある
- 強くぶつけたあとの痛み、じっとしていても夜間に激しく痛む
「原因不明」と言われて、そのままになっている腰痛。名前ではなく、動きの側から見立てます。枚方市の大黒整骨院へご相談ください。
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「腰痛の原因を見極め、その場しのぎでなく根本から整えます。改善後は約半数の方がメンテナンスへ移行されています(※変化には個人差があります)」
院長/柔道整復師(国家資格) 大黒 充晴(臨床23年)
火・水・木・金・土 9:30〜12:30 / 13:30〜16:30(月曜・日曜・祝日休診)
〒573-0027 大阪府枚方市大垣内町2-16-12 サクセスビル6階
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