画像でヘルニア・狭窄と言われた方へ——同じ所見は、痛くない人にも写ります|枚方 大黒整骨院
MRIでヘルニア・脊柱管狭窄症・すべり症と言われた——枚方市の方へ。じつは同じ所見は、腰痛がまったくない人にもありふれています。50代の約6割に椎間板の膨隆、重度の狭窄がある人でも約8割は無症状。「所見がある=それが痛みの原因」とはかぎらない理由と、見落としてはいけない危険サインを、臨床23年の柔道整復師が解説します。
🟢 この記事のやさしい結論(30秒でわかる)
- MRIで写る「ヘルニア・すべり症・脊柱管狭窄」は、腰痛がまったくない人にもありふれています。年齢とともに、むしろ当たり前に増えます。
- だから「所見がある=それがこの痛みの原因」とはかぎりません。意味を持つのは、症状の出ている場所と画像が一致したときだけです。
- ヘルニアは、放っておいても約3分の2が自然に縮んでいくという報告があります。しかも大きく飛び出したものほど、よく吸収されます。
- ただし、**神経を本当に圧迫している「本物」はあります。**そこは見分けが必要です。
- 排尿・排便の異常/おしりや内ももの感覚の鈍さ/両脚のしびれ・脱力があるときは、様子を見ずに医療機関へ。
「このヘルニアが無くならない限り、痛みは取れません」
そう説明を受けました、という方が、枚方の当院にも来られます。
画像を見せられて、そこに白く写ったものを指されると、たしかにわかりやすい。
でも、その説明には研究と噛み合わない点がいくつかあります。
この記事でお伝えしたいのは、ひとつだけです。
あなたの画像に写っているものは、痛みのない人にも、同じように写っています。
痛みがまったくない人に、MRIを撮ってみると
腰痛の経験が一度もない人を集めて、MRIを撮った研究がいくつもあります。
無症状の人を集めた33の研究・3,110人をまとめた報告では、年齢別にこうなりました。
| 画像の所見(痛みのない人) | 30歳 | 40歳 | 50歳 | 60歳 | 70歳 |
|---|---|---|---|---|---|
| 椎間板の変性 | 52% | 68% | 80% | 88% | 93% |
| 膨隆(ふくらみ) | 40% | 50% | 60% | 69% | 77% |
| すべり症 | 5% | 8% | 14% | 23% | 35% |
50代なら、痛みのない人でも6割に椎間板のふくらみがあります。
70代なら8割近くです。
つまりこれは「異常」というより、白髪やしわに近い、年齢とともに現れる変化という側面があります。
※ここは正確に書きます。約半数〜6割というのは「膨隆(ふくらみ)」の数字です。はっきり飛び出した状態はもっと少なく、1%程度という報告もあります。ひとくちに「ヘルニア」と言っても、段階が違うのです。
「消えないと治らない」は、研究と合いません
もうひとつ、噛み合わない点があります。
保存的に経過を見たヘルニアを追った11研究・587人のまとめでは、約66%——およそ3人に2人が、自然に縮小・消失していました。
しかも、直感に反することが起きます。
**大きく飛び出したものほど、よく吸収されるのです。**遊離した状態で96%、飛び出した状態で70%、ふくらみでは13%という報告があります。
さらに臨床では、画像にヘルニアが残ったままでも、痛みのほうが先に軽くなっていくことが珍しくありません。
「その塊が消えるまで痛みは取れない」という前提とは、そもそも噛み合わないのです。
すべり症も、狭窄症も、同じことが起きています
すべり症——地域住民を調べた研究で、分離症・すべり症があることと腰痛があることは、統計的に関連しませんでした。日本の大規模な住民調査でも、すべりの程度は腰痛のある人とない人で差がありませんでした。
脊柱管狭窄症——和歌山で行われた住民のMRI調査では、中等度以上の狭窄が77.9%、重度が30.4%に見つかりました。ところが重度の狭窄がある人でも、症状があったのは17.5%だけ。約8割は無症状でした。
画像の「狭さ」と、症状が出ていることは、別なのです。
これは、お医者さんを責める話ではありません
ここは、はっきり書いておきます。
**「画像に写った異常=痛みの原因」という考え方は、長いあいだ医療全体の常識でした。**特定の先生の説明が間違っていた、という話ではまったくありません。
そしてこの20〜30年の研究で見直され、いまでは主要な診療ガイドライン自身が、危険なサインのない腰痛にルーティンの画像検査を勧めていません。
つまり「画像所見と痛みを安易に結びつけない」というのは、もう医療の側の推奨でもあるのです。
診断は医師の役割です。当院はそれを否定しません。この記事は、その診断を受けたあとの「じゃあ、どうすれば」を一緒に考えるためのものです。
(より詳しい一次資料の整理は、当院の治療家向けノート画像に写った「異常」は、痛みの犯人とは限らないに置いています)
世間の常識 vs 当院の考え方
| 世間の常識 | 当院の考え方 |
|---|---|
| 画像に写った異常が、痛みの原因 | 所見は痛くない人にもありふれている。一致して初めて意味を持つ |
| ヘルニアが消えないと治らない | 多くは自然に縮む。画像に残ったまま痛みが引くこともある |
| 所見がある=一生ものの爆弾を抱えた | 多くの人が無症状のまま持っている。一喜一憂しない |
| 写った場所を治療する | 画像の「名前」ではなく、動きの中でいま症状を出しているところを見る |
※これは当院の臨床経験にもとづく考え方(私見)です。
当院の見立て——写っている場所と、動いていない場所は、別
当院が見ているのは、画像の名前ではありません。
動きの中で、本当に動いていないところはどこか。
痛い場所に原因があるとはかぎらない、というのは当院の一貫した見方ですが、それは画像についても同じです。写っている場所と、いま症状を出しているところは、別のことがあります。
当院の施術は関節ファシア整体です。揉まない・ボキボキしない・電気や温熱に頼らない方法で、背骨や骨盤のわずかなズレを整え、触診で見つけた硬結=「引っかかり」をファシア(筋膜)リリースで緩めます。改善しにくい場合など、必要に応じて、実際に動いていただきながら動作の中で引っかかりを特定し、追加で整えます。
関節を整える施術に痛みはほとんどありませんが、硬結を緩める工程は痛みを伴うことが多いです。
大事にしているのは「どこを・どの方向へ・どの速さで・何秒」という刺激の精度です。効果の感じ方には個人差があります。
今日からできるのは「やらない努力」
画像の名前を告げられると、体を動かすのが怖くなります。それが一番の問題です。
やらないこと——痛む場所を揉み込まない。ネットでヘルニアの画像を検索し続けない。「悪化させないように」と動かないでいる時間を増やさない(動かない時間が長いほど、戻りにくくなります)。
そのうえで、回復の土台として、まず何も考えずにリラックスして自然に歩くことをおすすめしています。力が抜けて、ゆっくり、小股になる——それは頑張ってつくる形ではなく、リラックスした結果として現れます。
体を冷やさないこと、眠ることも同じ土台です。
先に医療機関へ——受診のサイン
次のサインがあるときは、様子を見ずに医療機関を受診してください。
- 排尿・排便の異常が新しく出てきた
- おしり・内もも・会陰部の感覚が鈍い
- 両脚のしびれ、力が入らない、足首が上がらない
- 発熱をともなう、原因のわからない体重減少、がんの既往がある
- 強くぶつけたあとの痛み、じっとしていても夜間に激しく痛む
これらは、画像の所見が「本物」として神経に働いているサインや、別の病気のサインのことがあります。診断は医師の役割です。
診断がついて「様子を見ましょう」と言われた——でも痛みは残っている。その段階の方こそ、画像の名前ではなく、動きの側から見立てます。枚方市の大黒整骨院へご相談ください。
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「腰痛の原因を見極め、その場しのぎでなく根本から整えます。改善後は約半数の方がメンテナンスへ移行されています(※変化には個人差があります)」
院長/柔道整復師(国家資格) 大黒 充晴(臨床23年)
火・水・木・金・土 9:30〜12:30 / 13:30〜16:30(月曜・日曜・祝日休診)
〒573-0027 大阪府枚方市大垣内町2-16-12 サクセスビル6階
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