【枚方】座ると尾てい骨が痛い——更年期に増える理由と、お尻の先だけを見ない整え方
大黒整骨院(院長:大黒 充晴/柔道整復師・臨床23年)
椅子に座るのが、こわい。
座った瞬間、尾てい骨のあたりにズキッ。
車の運転も、映画館も、職場の椅子も。立ち上がる瞬間がいちばん痛い——。
先に結論をお伝えします。尾てい骨は本来、座ったときに体重を受けとめる骨ではありません。痛むのは、体重が「受けとめる係」の骨から尾てい骨へ流れてしまう座り方と、それを支えきれなくなった骨盤まわりの変化が重なったときです。
そして この症状は、更年期前後の女性から特に多くご相談をいただきます。
尾てい骨とは——「座る骨」ではない骨。
座ったとき、体重を受けとめる係は骨盤の下にある左右の「坐骨」です。
尾てい骨(尾骨)は、その坐骨より後ろにぶら下がる小さな骨で、本来は座面に強く当たりません。
ところが骨盤が後ろに倒れた座り方——浅く腰かけて背もたれに寄りかかる、いわゆる「滑り座り」——になると、体重が坐骨を越えて尾てい骨に乗ります。
「座る骨」ではない骨で座り続けている。これが、座るたびに痛む方の多くで起きていることです。
なぜ更年期に増えるのか。
女性ホルモン(エストロゲン)は、靱帯やファシア(筋膜)など結合組織のコンディションに関わっています。
そのため更年期前後は、同じ座り方をしていても尾てい骨まわりの組織が負担に耐えにくくなる時期です。指の第一関節が痛むヘバーデン結節や朝のかかとの痛みが同じ時期に増えるのと、根は同じ構図です。
「昔からの座り方」×「更年期の組織の変化」。片方だけなら耐えられた負担が、重なった時に痛みとして表に出ます。
世間の常識 vs 当院の考え方。
| 世間の常識 | 当院の考え方 |
|---|---|
| ドーナツクッションでしのぐ | 痛みを逃がす道具としては有効。ただし原因側(座り方と骨盤・股関節)は変わらない |
| 痛い尾てい骨のまわりを揉む | 痛む組織を直接刺激するのは逆効果になりうる。揉まない・こすらない |
| 背すじを伸ばして良い姿勢を頑張る | 力んで胸を張ると腰が反り、別の負担が生まれる。良い姿勢を無理に作らない |
| 尾てい骨の問題だから尾てい骨を治療 | 体重が尾てい骨に流れる原因は股関節や骨盤の動きの引っかかりにあると考える(私見) |
※これは当院の臨床経験にもとづく考え方(私見)です。
当院の見立て——なぜ「お尻の先」だけを見ないのか。
当院が尾てい骨の痛みで体を見るとき、尾てい骨そのものと同じくらい、股関節と骨盤・腰まわりの動きを確認します。
理由はこうです。股関節がしっかり動けば、人は坐骨で座り、立ち上がる動作も股関節から始まります。
その股関節や骨盤に動きの引っかかりがあると、座る・立つのたびに骨盤が後ろへ逃げ、体重の受け役が尾てい骨に回ってきます。痛んでいる尾てい骨は、動かない場所の仕事を引き受けた「働き者」——これが当院の見方です。
施術は関節ファシア整体。揉まない・ボキボキしない・電気や温熱に頼らない方法で、関節のわずかなズレを整え、動きの中で見つけた引っかかりをファシア(筋膜)リリースで緩めます。関節を整える施術に痛みはほとんどありませんが、ファシアの硬結を緩める工程は痛みを伴うことが多いです。
大事にしているのは「どこを・どの方向へ・どの速さで・何秒」という刺激の精度です。効果の感じ方には個人差があります。
セルフケアは「やらない努力」から。
尾てい骨の痛みに、特別な体操は必要ないと考えています。まず、やめることからです。
やらないこと——浅く腰かけた滑り座りのまま長時間過ごさない。痛い尾てい骨を揉まない・押さない。30分を超えて座り続けない(タイマーでも構いません、一度立つ)。
座りっぱなしは「安静」ではありません。立って歩くことが、骨盤まわりの血流と動きを取り戻すいちばんのセルフケアです。歩き方は更年期の体の痛み全体マップでお伝えしている、力を抜いてゆっくり小股の「だいこく式歩き」で十分です。
先に医療機関へ——受診のサイン。
次の場合は、施術より先に整形外科の受診を優先してください。
- 転倒・しりもちの後から痛い(骨折の確認が必要です)
- 座らなくてもズキズキ痛む・夜間に痛みで目が覚める
- 発熱や、お尻まわりの腫れ・熱感をともなう
- お尻から太ももへのしびれをともなう(お尻と脚の痛み・しびれの記事で切り分けを解説しています)
「検査では異常なし。でも座るのがつらい」——その段階の方は、尾てい骨だけでなく骨盤・股関節から見立てます。お気軽にご相談ください。
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「腰痛の原因を見極め、その場しのぎでなく根本から整えます。改善後は約半数の方がメンテナンスへ移行されています(※変化には個人差があります)」
院長/柔道整復師(国家資格) 大黒 充晴(臨床23年)
火・水・金・土 9:30〜12:00 / 13:30〜16:30、木曜 9:30〜12:00(月曜・日曜・祝日休診)
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